【2023年最新版】クライメートテックとは?カオスマップも公開!

「2050年カーボンニュートラル」が所信表明演説で掲げられた2020年以降、クライメートテック領域の企業・サービスが増えています。クライメートテック市場の変化を踏まえ、新たにアップデートしました。

目次

  1. クライメートテックとは

  2. クライメートテック カオスマップ作成の背景

  3. クライメートカオスマップ

  4. まとめ:クライメートテックで次世代によりよい世界にしよう!

1. ​クライメートテックとは

クライメートテック(気候テック)とは世界的な気候変動の問題を解決するため、CO2排出量の削減や地球温暖化の影響への対策を講じる革新的なテクノロジーのことを指します。2023年版のカオスマップでは、12のセクターからクライメートテック企業を取り上げています。

2. クライメートテック カオスマップ作成の背景

2021年6月、東京証券取引所がコーポレートガバナンス・コードを改訂。欧州ではCSRDの法規制が開始し、世界全体で、ISSBなどの国際基準に応じ、企業の温室効果ガス排出量削減の必要性が加速しています。日本国内でもCO2削減などで気候変動問題の解決を推進できるクライメートテック領域の企業・サービスが増えてきています。

特に、再生可能エネルギー電力やCO2排出量可視化分野などはその代表格です。IPCCの報告書によると、地球温暖化の問題は今もなお課題となっており、クライメートテックのニーズは今後もさらに高まると予想されます。

アスエネ株式会社では、ミッション「次世代によりよい世界を」のもと、企業の脱炭素経営を支援するサービスを提供しています。気候変動の対応・改善を目的に同様の想いを掲げる企業・ブランドのみなさまとともに、クライメートテック市場の活性化を図り、カーボンニュートラルを実現したい想いから、今回の「クライメートテックカオスマップ2023」の作成に至っています。

クライメートテックの周辺領域で活躍するスタートアップや新規技術を中心にピックアップさせていただきました。本カオスマップの作成にあたり記載のロゴ・サービス名の表記につきましては、クライメートテック領域の各企業のみなさまからのご協力を賜り、掲載しております。多大なご協力を賜り、心よりお礼申し上げます。 

3. クライメートテックカオスマップ

クライメートテックカオスマップ

今回のカオスマップでは、今話題のCO2見える化・算定やESG評価などを含め12のセクターからクライメートテック企業を取り上げています。どの企業もセクター内で活躍している企業ばかりです。以下に3つのセクターの特徴を紹介していきます。

(1)CO2見える化・算定

地球温暖化を抑制するため、世界的にも企業がCO2削減への取り組みを明確にすることが重要視されるようになりました。日本でも2021年より、CO2排出量の見える化ビジネスが拡大し、政府や企業も積極的に取り組んでいます。今回は、実利用が広がるプロダクトを厳選しています。

「アスエネ」もそのひとつです。アスエネでは、複雑だったCO2排出量算出業務をカンタンにサポートする、CO2排出量見える化・削減クラウドサービスです。温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3のサプライチェーン排出量の報告・情報開示を支援しています。

(2)カーボンオフセット排出権取引所

気候変動対策の要請の高まりにより、企業への規律付けは政府だけでなく、資本市場や取引先、消費者、NPO/NGOなどの多様なステークホルダーが関与する新しい潮流が広まっています。

特に最近では、省エネや再エネ活用による排出削減に加えて、削減努力をしても排出が避けられない場合に、カーボンクレジットを利用して残余排出を相殺(オフセット)する手段に注目が集まっています。

今年の秋に「アスエネ」とSBIホールディングスが共同開設する「Carbon EX」もそのひとつです。ボランタリーカーボンクレジット、J-クレジット、非化石証書等のカーボンクレジットや電子証書やESG商品を取り扱い、日本初の信頼性の高いプラットフォームを開設します。

(3) ESG評価

現在、気候変動や人為活動によるCO2排出量の増加が重視されていますが、他にも森林破壊や海洋汚染、動植物の減少および絶滅等の環境破壊が深刻化しています。ESGの目標である持続可能な世界を実現するためには、ESGの観点を主体とする経営形態をとり、環境の変化へ対応していくことが重要になっています。

また、日本では2022年8月に内閣官房から人的資本可視化方針が公表され、2023年4月からは、金融庁から有価証券報告書にてサステナビリティ情報の開示に加え、人的資本、多様性に関する開示を上場企業に対して義務付けています。

「アスエネ」が提供している「アスエネESG」では、GRI(Global Reporting Initiative)や国連グローバル・コンパクト(UNGC)など、国際的なESGフレームワークに準拠した、信頼性が高いレーティングとスコアリングを通じて、企業のESG評価を可視化します。

4. まとめ:クライメートテックで次世代によりよい世界にしよう!

世界共通の課題として早期に解決が求められていることから、クライメートテックのニーズは高まっています。多くの企業が世界的な気候変動の問題を解決するため、CO2排出量の削減や地球温暖化の影響に対する対策を講じています。

また、ESG経営をサプライチェーン全体で推進するため、サプライヤーへの働きかけやグリーン調達の徹底、持続可能な調達など、ESGに取り組んでいる企業は日本でも増えています。

2050年カーボンニュートラル宣言後の今、気候変動問題を解決するためのテクノロジーの導入や再エネ電力の使用など出来ることから初めてみてはいかがでしょうか。今回公開させていただいたクライメートテックカオスマップを、カーボンニュートラル実現にむけた施策検討に活用いただければと思います。

資料 この1冊でLCAの基礎を徹底解説資料 サプライチェーン全体のCO2排出量Scope1〜3算定の基礎を徹底解説
サプライチェーン全体のCO2排出量Scope1〜3算定の基礎を徹底解説