SDGs関連のイベントにはどんなものがある?企業の事例を紹介

市民などステークホルダーとの信頼強化や企業価値を高めるなど様々なメリットから、イベントを実施する時にSDGsを重視する事例が増加しています。今回の記事では、SDGs関連のイベントが評価されている企業の事例をご紹介します。

目次

  1. SDGs関連のイベントにはどんなものがある?

  2. 国内のSDGs関連イベント・企業の事例

  3. まとめ:SDGsイベント事例を参考に、取り組みを検討しよう!

1. SDGs関連のイベントにはどんなものがある?

気候変動が世界各国に深刻な影響を与える中、SDGsへの関心が高まっています。そもそもSDGsとは何か、イベントにどのようにしてSDGsを組み込むことができるのか、一般的な例をご紹介します。

そもそもSDGsとは?

SDGsは、2015年9月に国連サミットで加盟国の全会一致で採択された、2030年までに持続可能でより良い世界を目指すために掲げられた国際目標です。SDGsは17の目標と169のターゲットから構成されています。

SDGs17の目標

出典:国際連合広報センター『SDGsのポスター・ロゴ・アイコンおよびガイドライン』

SDGs関連のイベントの一般的な例

企業はSDGsの17ある目標の中から目標を選び、課題解決に向けた取り組みを実施します。企業はイベントに以下のようなSDGsを組み込むことができます。

  • 海洋ごみにならない段ボールなどの素材を使用した備品をイベントで使用する。

  • イベントのスタッフに男女の区別を設けない。

  • 参加者にマイボトルの持参を呼びかける。

  • 飲食物を提供する場合、サステナブルフードを利用する。 

  • パンフレットなど紙の使用をやめる。 

2. 国内のSDGs関連イベント・企業の事例

Salesforce Japan Women In Tech

Salesforce内において管理者や開発者、ビジネスユーザの枠を超え女性同士が繋がりを築ける場として誕生した組織です。2019年12 月に開催したイベントでは、事前にSNSを通してマイボトルの持参を呼びかけています。ペットボトル削減につながるこの取り組みは、SDGs14番『海の豊かさを守ろう』に該当します。

イベント参加者が楽しみながらSDGsに取り組めるよう、協力者にはお土産が当たるチャンスを付与するなどの特典をつけています。

出典:国際連合広報センター『SDGsのアイコン』

出典:Salesforce Trailblazers Event『Japan Women In Tech』

スターシード Stage Performance

従来、劇などの公演ではパンフレットなど大量の紙を使用します。スターシード Stage Performanceは2018年10月に、環境に配慮し、ペーパーレスの公演を行っています。この公演では、フライヤーやパンフレットなどを全てスマホから確認できるようにしており、紙の使用の削減につなげています。この取り組みはSDGs15番『森の豊かさも守ろう』に該当します。

出典:国際連合広報センター『SDGsのアイコン』

出典:スターシードStage Performance『スターシード公演』

お肉のスーパーやまむらや

2月9日(肉の日)に、家庭にある不要な衣類とやまむらやの店内で利用できる290円の金券を交換できるイベントを実施しています。顧客から集められた衣類は認定NPO法人ブリッジエーシアジャパンに寄贈され、必要としている人に衣類として使用されます。この取り組みはSDGs12番『つくる責任 つかう責任』や1番『貧困をなくそう』に該当します。

出典:国際連合広報センター『SDGsのアイコン』

出典:お肉のスーパーやまむらや『京都・滋賀で焼肉・BBQ用のお肉ならお肉のスーパーやまむらや』

Taylor

Taylorはライブやイベントでコースターを特典として参加者に配布しています。イベントで配布されるコースターは木製ですが、本来は廃材となるギターのサウンドホールが活用されています。本来はごみとなる廃材が資源として活用されることから、この取り組みはSDGs12番『つくる責任 つかう責任』に該当します。

出典:国際連合広報センター『SDGsのアイコン』

出典:株式会社山野楽器『Taylor Guitars Japan』(2021/12/28)

夢タウン・夢マート

中国・四国・九州エリアに展開しているスーパーマーケットです。食品ロス削減と子供食堂への支援を目的とし、「もぐもぐチャレンジ」というイベントを実施しています。この取り組みはSDGs12番『つくる責任 つかう責任』や1番『貧困をなくそう』、2番『飢餓をゼロに』に該当します。

賞味期限が近い食品に、もぐもぐチャレンジシールが貼られており、10枚集めると、景品が当たるガチャポンを回すことができます。また、シール1枚につき1円が近隣の子ども食堂に寄付されるため、地域の子ども食堂を支援しています。「もぐもぐチャレンジ」は子供も楽しみながら参加できるため、フードロスに対する意識を高める活動にもつながっています。

出典:国際連合広報センター『SDGsのアイコン』

出典:株式会社イズミ『ゆめタウン・ゆめマート 21 店舗で『もぐもぐチャレンジ』開始』(2021/9/29)

3. まとめ:SDGsイベント事例を参考に、取り組みを検討しよう!

環境問題や人権問題などSDGsに関心がある企業は、すでにSDGsを重視したイベントを実施しています。SDGsを重視したイベントを実施することで、企業はSDGsに関心がある企業として価値を高めることができます。今回ご紹介した事例を参考にして取り組みを検討していただければと思います。

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