サーキュラーエコノミーのインフラ構築を目指す、サイクラーズ株式会社【PR】

産業廃棄物処理・リサイクルをはじめ、多くのグループ企業を有し、サーキュラーエコノミーを追求するサイクラーズ株式会社。今年で創業122年目を迎える同社は、「サーキュラーエコノミーの幅広い商品・サービスを提供するプラットフォーム」を目指しています。グループ企業としての強みや、今後のグローバル展開とその展望について、代表取締役 福田 隆氏にインタビューしました。

目次

  1. 廃棄物処理&金属加工業からサーキュラーエコノミーへ事業をシフト
  2. 循環経済を推進する、サイクラーズグループの3つの事業
  3. 循環経済のインフラを構築し、持続可能で豊かな社会づくりへ

1. 廃棄物処理&金属加工業から、サーキュラーエコノミーへ事業をシフト

サイクラーズグループは、すべてのモノに再循環をもたらすため、新しいサーキュラーエコノミーへの取り組み(リユース、リメイク、リペア、リビルドなど)で感動的なリサイクルサービスを提供することで、資源循環を追求しています。

産業廃棄物の総排出量は、2000年代初頭には約4億トンでしたが、2021年度には3億7592万トンと長期的に減少してきています。これは、人口減少や海外への工場移転などが進んだことだけでなく、リユース・リデュース・リサイクルの3Rが促進されてきたことも理由として挙げられます。昨今の企業活動において、廃棄物を減らし、資源を循環させながら活用していくニーズが伸びています。このような潮流から、当社グループとしては、M&Aを通じて、サーキュラーエコノミーを追求し、実現していける周辺領域への事業拡大に注力していきます。

グループの傘下には、金属リサイクルを手がける東港金属株式会社、物流サービスを行うTML株式会社、輸出入を行うトライメタルズ株式会社などがあります。こうした従来の循環に関わる会社だけでなく、リユースを行うトライシクル株式会社、リサイクル関連機械設備の輸入販売を行う株式会社サナースがサイクラーズグループにあり、サイクラーズ株式会社を含め全10社でグループを構成しています。

現在の、日本の廃棄物回収・処理システムは、まだ利用できる資源が多く含まれているという課題があります。ですが、当社のグループ各社が連携することで、モノの価値を最大限に活用して、廃棄物の量を限りなく少なくすることができます。不用品に対して、まずはリユースできないか検討し、リユースできなければリメイク、リメイクができなければ資源リサイクル、さらにリサイクル後の残渣を、エネルギー回収可能な固形燃料に加工するようにさまざまな方法で再資源化を模索し、埋め立て処分を限りなく0に近づけていく、カスケード式再循環を提供しています。

当社グループの主力事業は、東港金属株式会社が行う、金属を中心とした資源リサイクル事業です。お客さまの業種は幅広く、物流会社や設備メーカー、建設会社など多岐に渡ります。東港金属では、解体現場で発生する大量の金属スクラップと産業廃棄物や、物流倉庫から大量に排出されたビニール袋や木製パレットなどの物流資材など様々な企業から排出される廃棄物を回収し、破砕から選別、再資源化までワンストップでリサイクルしています。

2. 循環経済を推進する、サイクラーズグループの3つの事業

サイクラーズグループの中から、今回は3社をご紹介します。

東港金属株式会社

1社目は、スクラップの買い取りや廃棄物の中間処理など、当社の中核事業であるリサイクル事業を展開する東港金属株式会社です。戦前・戦後を通して、従来の金属リサイクルだけではなく、収集した金属を精製し、インゴット(金地金)を製作する先進的なリサイクル事業を展開してきました。幅広いリサイクルに対応していこうという創業以降の挑戦する姿勢が、金属くずや廃プラ、木くずなど、多種多様な品目を処理できる体制の構築につながっています。扱う素材が幅広く、各素材の処理に関するノウハウや知見が豊富なため、柔軟に対応できる点が、現在の東港金属の強みです。

また、東港金属が保有している、固体分離技術を活かした高度再資源化設備も強みの一つです。通常、金属をリサイクルするためには、まず、複合素材を分解する必要があるのですが、金属、プラスチック、ゴムなどの複合素材から、単一素材を取り出すのは高度な技術が求められます。東港金属は、欧米諸国と同等の高度な再資源化設備を導入しており、複合素材を「鉄」や「アルミニウム」などの単一素材に分別し、メーカーがすぐに使用できる高品質の再生素材を製造することが可能です。

再生素材は、その加工過程で多くのCO2を排出しています。まず、選別できる会社に売却され、その後1〜2社の加工を経て使用するまでに多くの工程を要するだけでなく、輸送距離が長くなってしまうからです。東港金属では、通常、複数の会社を経由しなければいけない工程を1社で処理することが可能なため、LCA(ライフサイクルアセスメント)におけるCO2排出量を削減できる点からも高い評価を得ています。

さらに、東港金属は金属リサイクル業界・廃棄物処理業界では珍しく、24時間362日の稼働体制をとり、都内随一の取引量・品目を扱っています。そのため、顧客満足度の向上に積極的に取り組む姿勢が評価され、大手のお客さまからも厚い信頼をいただいています。今後もさらに高度リサイクルに向けた機能を強化していく方針です。

トライシクル株式会社

2社目は、リユース事業とサーキュラーエコノミー対応BtoBプラットフォーム「ReSACO(リサコ)」を展開するトライシクル株式会社です。廃棄物処理の現場では、まだ普通に使えると思われる製品も廃棄に回っているのが現状です。このような状況を変えるべく、トライシクル株式会社は2018年に設立されました。首都圏に大型のテント倉庫を保有し、メーカーの滞留品や下取り品、展示品を回収し、ブランド価値を棄損せず二次流通させる取り組みを行っています。二次流通においてメーカーが最も懸念することはブランド価値の棄損です。トライシクルでは、一般消費者が見ることができないクローズドマーケットへ出品することで、ブランド価値を棄損せず二次流通させています。オフィス家具の取り扱いが多いですが、近年は、寝具、特殊車両、建機などさまざまな商材を取り扱っています。また、会員制ECサイト「ReSACO」によって、BtoBのリユースから最後の処分までワンストップで対応することが可能です。サーキュラーエコノミーへの意識の高まりによって、多くのお客さまから関心を得ています。

さらに、サイクラーズでは現在中古家具にデザインを加えてリメイクし、デザインの力によってモノの価値を蘇らせることを目的に、「enloop®(エンループ)」というリメイク家具のブランドを立ち上げています。例えば、飲食店で使われていた木製食器棚の外観を綺麗に整え、美大出身のデザイナーがリメイクした商品は、1台11万円で売却されました。このように、デザインにはモノの価値を蘇らせる力があると確信しています。リユースは、高度なリサイクル技術を活用するよりも、CO2排出量が約40%少ないことがわかりました(サイクラーズの自社調査)。廃棄物を減らす効果も期待できることから、リユースはLCAの観点でも環境負荷が最も少なく、特に成長が期待されている領域です。リサイクル品を、SDGsやESGの文脈のみを訴求して販売することも有効ですが、環境負荷軽減という側面が強調されすぎてしまうと、やや義務感を感じさせてしまう可能性があります。当社は、事業にストーリー性・デザイン性を加えることで、モノに新たな価値を与え、リユース事業を拡大させていきます。

株式会社サナース

3社目は、リサイクルや環境関連設備の輸入販売・サービスを行う株式会社サナースです。主にリサイクル・環境関連機械設備やマテリアルハンドリング機(マテハン機)、林業機械を扱っています。サナースが輸入する機械設備は、機械工学分野において優れた歴史を持ち環境先進国と呼ばれるドイツを中心に欧州で開発されています。2010年の創業以来、日本においても高い存在感を発揮しており、2024年5月、新たにサイクラーズグループに迎えることになりました。

また、サナースが取り扱う環境関連機械設備は、今後「高度な資源循環の促進のための再資源化事業の高度化」が求められる日本国内においても需要拡大が予想されております。リサイクルを主業とする当社グループの現場ノウハウとサナースの高度設備の相乗効果で、処理現場における課題を解決するソリューション型の営業を展開していく予定です。より付加価値の高い提案、サービスを展開することで、サイクラーズグループの顧客の課題解決と利益向上に広く貢献していきます。

当社は、「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」を、SDGsという大きな枠組みの中の単なる流行語ではなく、持続可能な社会を実現するための重要な概念と捉えています。環境負荷低減の一環としてサーキュラーエコノミーに取り組む企業も多いなか、中長期的なビジネス成長を実現するためには効率的なシステム構築が不可欠です。1800年代ゴールドラッシュの時期、砂金採掘に注力した企業が多数存在しましたが、生き残ったのはジーンズを作った企業、電車などの移動手段を開発した企業、馬車などの誰もが使える「ツール」を提供した企業でした。このように、真の価値を生み出すためには、社会全体のニーズに合致するソリューションを提供することが求められます。

当社はサーキュラーエコノミーのインフラを構築し、ソリューションの提供を通じて、すべてのヒトとモノに高度な再循環をもたらしたいという思いで事業を行っています。そのため、トライシクルでは電子契約サービス「エコドラフトwithクラウドサイン」を開発・販売し、ネットワークインフラを構築する会社を傘下に収めてきました。今後も、サーキュラーエコノミーの実現に向けた多様なソリューションを提供することで、社会課題の解決に貢献していきます。

3. 「捨てる」をなくし、すべてのモノに再循環をもたらすインフラを構築したい

当社は、パーパスとして「サーキュラーエコノミーを追求して持続的で豊かな社会を作る」ことを掲げ、サーキュラーエコノミーのインフラストラクチャを構築し、すべてのヒトとモノに高度な再循環をもたらす」ことをビジョンとしています。テクノロジーで課題を解決するため、感動的なリサイクルサービスを提供し、お客さまが必要なときに、すぐに利用いただける存在でありたいと考えています。当社グループの主力事業である廃棄物の高度再資源化を軸に、中古品のマッチングやITツール開発・提供などを通じて、総合的なインフラを構築していきます。

4.まとめ

サイクラーズでは、経済 とモノがあって、はじめてヒトが集まると考えています。

ヒトとモノを活かし続け、捨てる観念をなくすことでサーキュラーを実現させれば、それぞれの価値を最大限に活かせる社会を作り上げることができます。そのために、できる限りモノを捨てない仕組みづくりや、高付加価値な廃棄物処理システムを構築していきます。モノを循環させ、廃棄されたものがお客さまの元に戻っていくような水平リサイクルを実現するためには、パートナーの存在が必要不可欠です。当社は、メーカー・物流・ロジスティクス・商社・リースなど「ヒトと モノを繋ぐ企業」と、パートナーシップを構築したいと考えています。

ビジネスを通してサーキュラーエコノミーを共に実現したい企業や事業がありましたら、ぜひお声がけください。

お問い合わせ先:トライシクル株式会社

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