多くの施設に欠かせないタイルカーペットに”リユース”という新しい選択肢を提示するエムシープランナーズ【PR】

事務所やオフィスフロアに敷かれているタイルカーペットの再生クリーニングを行う株式会社エムシープランナーズ。「タイルカーペットは使い捨てではありません。リユースが新しい選択肢として当たり前になってほしい。」と、これまでの固定概念を覆すタイルカーペットのリユース事業で大手企業のESG経営をサポートする同社。その取り組みを代表取締役社長 畠山文明氏にインタビューしました。

目次

  1. これからのタイルカーペットは”リユース”で環境負荷を軽減

  2. 年間10万トンの廃棄物を削減し、CO2排出量を1/10以下に

  3. 新しい選択肢を広めて、企業のESG経営をサポートしたい

  4. まとめ

1. リユースタイルカーペットでコスト削減と環境負荷の低減を同時に実現

エムシープランナーズは、カーペットや石材専門の再生クリーニング施工会社です。清掃業界では特殊技術が必要とされるMarble(大理石)とCarpet(カーペット)から頭文字を取り、1994年に創業しました。同社の売り上げの多くを担ってきたのは石材のクリーニング事業で、「ダイヤモンド研磨」や「シミ抜き洗浄」など、独自の洗浄技術と高度な職人技で、主にビルの管理会社やデベロッパーなど、多くの大手企業を顧客に抱えています。

従来のタイルカーペットの洗浄は、敷設したまま行われる清掃作業が一般的でしたが、思うような洗浄成果が得られていませんでした。そのため、タイルカーペットは新品に張り替えることが定石とされていました。しかし、2014年に「カーペット丸洗い洗浄」という、新品のようにタイルカーペットに甦らせた上で貼り直す技術に出会いました。これにより、洗浄効果の問題をクリアするだけではなく、貼り替えのコストも抑えられる画期的な方法を確立することができました。こうしてタイルカーペットのリユース事業をスタートさせ、現在は「『丸洗いリセット洗浄』による再生クリーニング」と「リユースタイルカーペット『エシレ』の販売」の2つがメインの事業となっています。

より綺麗に仕上がるだけでなく、新品を貼り替えするより大幅にコスト削減できることも多くの方に知っていただきたいと考えています。

中には、どうしても廃棄せざるを得ないカーペットも出てくるのですが、その中から再生可能な物を有償で引き取り、新しく生まれ変わらせて製品化することにも成功しました。つまり、リユースタイルカーペットを採用することでコスト削減と環境負荷の低減の両方を同時に実現することができるのです。

2. 年間10万トンの廃棄物を削減し、CO2排出量を1/10以下に

当社がタイルカーペットのリユース事業を本格化して以降、期せずして、時代が追い風になっています。タイルカーペットのリユースは環境負荷を低減する効果も評価されており、注目度が高まっています。

タイルカーペットは毎年約2,500万㎡が生産されていますが、約2,000万㎡は貼り替え需要によるものです。タイルカーペットにはポリ塩化ビニルが使用されているため、使用済みのものは、焼却処理が困難で、ほとんどが破砕・埋設廃棄されています。廃棄総量は年間10万トンにも及び、その面積は東京都港区の広さに匹敵するほどです。タイルカーペットのリユースは、この膨大な産業廃棄物を削減し、CO2排出量を従来の約10%以下に抑えることができる画期的な方法なのです。

タイルカーペット1枚あたりのLCAで比較しても、リユース製品洗浄工程のCO2排出量(0.137kg-CO2eq /1枚)は、リサイクル製品製造工程(2.225 kg‐CO2eq/1枚)の6.2%に抑えられます(環境省の『エコリーフ』公開データ参照)。現在、多くの大手企業からCO2排出量のデータ提示を求められますが、SDGsの観点からも到底無視できない数値です。タイルカーペットは「新品貼り替え」ではなく、「リユース」することがCO2排出量削減に大きく貢献することをぜひ知っていただきたいです。

また、当社の社会的な取り組みとして、タイルカーペットの「丸洗いリセット洗浄」を行うリユースセンターでは、就労支援の一環として障害者・高齢者採用を実施しています。旭出学園(特別支援学校)の高等部とも連携し、リセット施工の作業学習に取り組んでもらうことで、自立支援をサポートしたり、シルバー人材の就労に繋げたりしています。

タイルカーペットは機械で洗浄するので、どのような方が作業をしても仕上がりや作業効率が一定で、危険がありません。リユース事業のニーズが拡大している昨今、当社にとって障害者や高齢者の方々は欠かせない戦力です。さらに、2020年5月の長野県の大雨災害から、復旧作業支援としてリユースのタイルカーペットを無償で提供しています。一時的にでも、被災者の方々にとっての集いの場やコミュニティセンターの機能を果たせればと、支援団体と連携して支援の輪を広げています。これら一連の取り組みは、内閣官房「国土強靭化・民間の取組事例集」に採用されたほか、「第2回エコプロアワード」優秀賞も受賞しています。

3. 新しい選択肢を広めて、リユースカーペットの流通量30,000トンを目指す     

今後は「カーペットをリユースする」という選択肢の認知を広げ、毎年大量に廃棄されているタイルカーペットの量を削減したいと考えています。当社の目標は、リユースカーペットの流通量を3年後で1,000トン、5年後に10,000トン、最終的には30,000トンに増加させ、10万トンの廃棄量削減に貢献することです。当社だけでは高いハードルではありますが、業界やステークホルダーの理解と賛同を得ながら実現していきたいです。

そのため、まずは大手デベロッパーやゼネコン、設計事務所や内装施工業者に対し、タイルカーペットはリユース可能であるという事実の周知に加えて、リユースへの意識改革を働きかけています。また、リユースタイルカーペットの品質を一般企業・自治体はじめとする多くの施設に知っていただくために説明会を実施し、実際に手に取ってもらえる機会を設けています。

さらに、未来を担う子どもたちへのSDGs教育として、端材を使ったパッチワークカーペットやフレームアートを制作するワークショップを行い、リユースの重要性を学ぶ機会を提供しています。今後は、リユースタイルカーペット『エシレ』を使った「エシレアート」のキット販売も計画中です。

先進的な取り組みではありますが、環境に配慮した高品質な商品であることから、選んでいただけるという自負があります。当社の働きかけで、少しでも多くの方に「タイルカーペットは使い捨てではない」ということを、知っていただきたいです。石材もタイルカーペットも、無駄に新品にする必要はありません。

当社の「リユースタイルカーペット」に切り替えることで、コスト削減と環境負荷低減の両方を同時に実現でき、企業のCSR活動に役立てると考えています。エムシープランナーズは、その価値を感じてくださる企業や経営者の皆さまに新しい選択肢をお届けすることで、従来の「新品への貼り替え」一択からのマインドチェンジを図っていきたいです。

4. まとめ 

日本の事務所やオフィスフロアの主流を占めるタイルカーペット。その清掃業界では、いまだにリユースをリスクと捉えられてしまうことは少なくありません。どんな企業にとっても従来のやり方を変えていく、そのはじめの一歩は難しいものです。

しかし、脱炭素やESG経営への取り組みが企業価値を高める時代に突入しています。エムシープランナーズは、「『丸洗いリセット洗浄』による再生クリーニング」と「リユースタイルカーペット『エシレ』の販売」を通して、捨てるのが当たり前ではない、環境にやさしい社会の実現に貢献していきます。

 

お問い合わせ先:株式会社エムシープランナーズ

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