リサイクルの枠を超えた、顧客のサステナビリティ・パートナーに【PR】

東京工場(東京都大田区城南島) 破砕処理プラント

廃棄物のリユース、リサイクル事業を行う株式会社リーテム。リサイクル処理からコンサルティングまで、サーキュラー・エコノミーの視点から、顧客の資源循環を全方位でご支援するだけではなく、自社のCO2排出量の見える化にも積極的に取り組んでいます。今年で創業115周年を迎える同社は、ESG経営が注目される以前から、リサイクルにおける適正処理・情報開示を約束して、事業活動を行っています。ESG経営への誠実な姿勢とリーテムのサステナブルな活動について、営業部 浜田 悟志氏、管理部門 森田 建治氏にインタビューしました。

目次

  1. 法令遵守や労働安全、地球環境保護に配慮したリサイクル事業と、時流に沿うコンサルティング事業

  2. CO2排出量削減に向けた取り組みと、独自の社内統合マネジメントシステム

  3. 小型家電や太陽光パネルリサイクルの先駆者に

  4. まとめ

1. 法令遵守や労働安全、地球環境保護に配慮したリサイクル事業と、時流に沿うコンサルティング事業

破砕処理後の鉄原料

リーテムは、廃棄物のリユース、リサイクル事業を行う会社です。1909年の創業以来、鉄、アルミ、金、銀、銅などの金属資源を繰り返し大切に使うために、循環をさせる仕事をしてきました。主な受け入れ品目は、小型家電やOA機器、電気機器類を始めとする、プラスチックと金属が混合した製品です。これらの製品を回収し、大型破砕機で粉砕することで、鉄や非鉄金属、プラスチック等に選別し、リサイクルしています。たとえば、自社工場から出荷された鉄原料は鉄鋼メーカーで建材の再生資源として、非鉄原料は非鉄精錬所にて金、銀、銅、アルミなどの再生資源として再利用されています。PCサーバーや情報端末を中心に取り扱っていた時代もありましたが、社会のニーズに合わせて柔軟に対応し、技術革新を続けることで、取り扱い製品の幅を拡げてきました。現在は回収量の多い小型家電に加えて、太陽光パネルの回収にも力を入れています。太陽光パネルはリサイクルが難しい製品ですが、そうしたものだからこそ、資源循環をさせて、CO2排出量の削減に貢献したいという想いで取り組んでいます。

当社は、廃棄物のリユース・リサイクルだけではなく、環境・資源循環にかかるコンサルティング事業も行っています。メーカー企業による使用済み製品の自主回収や再資源化の仕組みづくり、各種の環境法規制に関するセミナー、廃棄物管理担当者向けの実務セミナーなどを行っています。さらに近年では、廃棄物におけるCO2排出量算定コンサルティングのご要望にもお応えしています。廃棄物のリサイクルサービスに加えて、CO2排出量算定も合わせてご提案できるのは、ハードとソフトの両面のノウハウを生かした当社の強みです。その他に、現在では企業からサーキュラー・エコノミー(循環型経済)の取り組みに関するご相談・ご要望も多くいただいています。時流に応じた顧客ニーズに対応できるよう、2022年に営業部と連携しながらマーケティングを行う部署として、サーキュラー・エコノミー推進室を設置しました。今後も、企業や組織、ひいては社会のニーズをタイムリーに捉え、サービスの拡充に努めます。

さまざまな形で、企業や組織の資源循環や環境保全への取り組みを支援することで、社会全体の“大量生産、大量廃棄からの脱却とサーキュラー・エコノミーへの転換”に寄与したいと考えています。リーテムのコンサルティングサービスの特徴は、机上の理論にとどまらず、長年のリサイクル処理工場の運営を通じて蓄積したノウハウと現場経験です。

水戸工場(茨城県東茨城郡茨城町)全景

また、ESG経営が注目される以前から、リサイクルにおける適正処理・情報開示をお客さまにお約束してきました。廃棄・再資源化、処分方法の開示はもちろんのこと、自社で処分しきれなかったパーツの最終処分場もお客さまに開示しています。悪徳業者の不法投棄が問題になって久しいですが、処理フローを完全に開示することで、お客さまに信頼していただけるよう努めています。大手メガバンクや上場企業など、多くの法令遵守意識の高い企業と取引できるのは、そうした当社の姿勢を評価いただいてのことだと思います。

2. CO2排出量削減に向けた取り組みと、独自の社内統合マネジメントシステム

東京工場 外観

自社のESG経営の取り組みとしても、CO2排出量の算出、削減を推進しています。2022年度の当社のCO2排出量は約682トン‐CO2、2013年度比で約60.5%減少という結果となり、政府が掲げている「2030年度に2013年度比 46%削減」という目標を達成することができました。この結果が得られた大きな要因は、2022年度に、2つのリサイクル工場ならびに本社事務所ビルで使用する電力を、再生可能エネルギー由来の非化石証書付電力に切り替えたことです。さらに、2023年夏には東京工場に太陽光パネルを設置して、同年10月より本稼働を開始しています。また同時に空調システムや換気・照明設備の省エネ化を推進しており、工場事務所棟をZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化したことで、2024年にBELS(建築物省エネルギー性能表示制度)認証を取得することができました。これからもより一層、省エネの徹底とエネルギー利用効率の向上、再エネ由来電力への切り替えを進めていく予定です。

当社は引き続きCO2排出量(Scope1-2)削減に取り組みます。さらに、お客さまから廃棄物のリサイクルをお引受けすることで、お客さまのサプライチェーンのCO2排出量(Scope3)の削減に貢献します。例えば、1トンの鉄スクラップを再生利用すると、1.39トンのCO2排出量を削減できるだけでなく天然資源の保全になります。当社は、鉄、アルミ、金銀銅、プラスチックなど、価値の高い再生資源を素材産業、部材メーカー、製品メーカー等に提供し、ともにカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速させていきたいと考えています。

また、「法令遵守・労働安全・地球環境保護」に配慮しながら事業成長を目指すという方針のもと、全国規模で広域の資源循環マネジメントサービスを提供しています。

社内においては、環境保全企業としての社会的責任を果たすための骨幹となるシステムとして、統合マネジメントシステム「RISM(Re-Tem Integrated System of Management)」を運用しています。RISMは、廃棄物処理事業の周辺にある環境汚染対策(ISO14001)・情報セキュリティ(ISO27001)・労働安全衛生・法令遵守と委託先管理(JISQ31000)という4つのリスクの低減と管理を目的に、オペレーション手順や対処基準を明文化したものです。法令遵守においては、選任の法務部門を設置し、常に廃棄物処理法や各種環境法令の知識のレベルアップを図っています。なかでも、廃棄物処理法は解釈が難しく、スペシャリストが必要不可欠です。同業界では法務部門を持つ企業はそう多くはありません。リーテムは、自社だけではなく、パートナー企業である他の処理業者のコンプライアンス維持もサポートしています。

労働環境の改善に向けては、ISO45001(労働安全衛生)を取得して、従業員が安心して働ける職場づくりを進めています。残念ながら、廃棄物処理業の労働災害率は、他の業種と比較して高いのが現状です。社内のリスクコミュニケーションを活発に行い、労働災害によってお客さまの処理スケジュールに遅延が生じることのないよう取り組んでいます。

3.  小型家電や太陽光パネルリサイクルの先駆者に

 水戸工場で受入れをしている太陽光パネル(イメージ写真)

今後の展望としては、廃棄物の中でも処理の需要が増える製品の取り扱いをより強化していきたいと考えています。具体的には、小型家電や太陽光パネルのリサイクルです。特に寿命の尽きた太陽光パネルが、今後大量に廃棄されることが予測されています。当社では、使用済みの太陽光パネルを破砕できる既存の大型設備を持っているため、低コストで一度に大量の使用済み太陽光パネルを受け入れることが可能です。また、太陽光パネルリサイクルにおいて、東京都が指定する産業廃棄物処理施設としてWEBサイトで紹介されています。今後、太陽光パネルの廃棄やリサイクルでお困りの場合は、ぜひ当社にご相談ください。

4. まとめ

2024年、リーテムは創業115周年を迎えました。一世紀以上、廃棄物と資源のビジネスに身を置いてきた当社はいま、リサイクルの枠を超えた、顧客のサステナビリティ・パートナーに進化しています。地球環境を守るために、これからも、人から人への資源循環を担いながら、カーボンニュートラル達成とサーキュラー・エコノミーの実現に挑戦していきます。

お問い合わせ先:株式会社リーテム

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