金属資源のリサイクルが、CO2排出量とコストの削減につながる。サステナブルな事業活動に貢献する花岡金属商会【PR】

電子機器解体後の基板からは金、銀、銅、パラジウムを回収

電子機器解体後の基板からは金、銀、銅、パラジウムを回収

貴金属、レアメタル、非鉄金属のリサイクルを行う花岡金属商会。ものづくり企業を陰で支える資源循環に取り組んでいます。同社は、近年サーキュラーエコノミーの取り組みを検討している企業からの相談依頼が増加するなど、10年前と比較してリサイクル金属のニーズが高まっているのを感じているそうです。花岡金属商会のESG経営に向けた取り組みを代表取締役の花岡 俊氏にインタビューしました。

目次

  1. 非鉄金属の資源循環へのニーズの高まり

  2. リサイクル由来金属原料の使用により、CO2排出量とコストをWで削減

  3. パートナー企業とのネットワークで循環型サプライチェーンの構築を推進

1. 非鉄金属の資源循環へのニーズの高まり

特許を取得したプリント基板銅めっき工程で発生するダミー板から純銅回収装置

特許を取得したプリント基板銅めっき工程で発生するダミー板から純銅回収装置

花岡金属商会は、貴金属、レアメタル、非鉄金属のリサイクル原料を扱う会社です。貴金属を材料に使用する電子部品の製造工場やめっき関連企業、建築現場から発生するロス品や副資材、電子部品等の製造工場で発生する排水中に含まれる低濃度の貴金属等を買い取り、分別し、リサイクル原料として販売しています。当社は貴金属やレアメタルをはじめとする、幅広い非鉄金属を取り扱っていることが特徴です。主に、貴金属精錬企業、銅鉱山会社などといった多くの大手企業へ納入しています。また、環境に配慮した事業を運営しているため、「かながわSDGsパートナー」にも加入しています。

当社は、「なるべく断らない、お客様の仕事を理解したうえで工夫し具体的提案する」をモットーとしており、小規模だからこそできるフットワークの軽さが強みです。効率的な金属の回収方法を提案するコンサルティング・サポート業務も行っており、創業以来培ってきた独自のノウハウにより、事業を運営しています。

花岡金属商会は、創業時より金属資源のリサイクル事業を行ってきましたが、近年では、金属の再資源化のニーズが確実に高まっていると日々感じています。当社は金属資源全般のスペシャリストとして、取引先である商社から営業への同行を依頼される機会が大変増えてきました。その理由の一つに、昨今のロシアのウクライナ侵攻の影響が挙げられます。希少資源が多く埋蔵するロシアからの輸入規制による金属価格の上昇を背景に、原料不足の影響によって発生するサプライチェーンの毀損リスク対策として、将来的にコストを抑えることができる可能性の高い「リサイクル資源」への注目が高まっています。また、アップル社をはじめ、製品に使用する再生金属の利用を増加することを表明している海外企業が増えており、取引先である企業に対して、再生金属の利用を強く求められるようになっています。当社が提供するリサイクル方法の提案により、資源循環(サーキュラーエコノミー)に配慮することが可能です。

2. リサイクル金属の利用により、CO2排出量とコストをWで削減

地元電気工事業者などから買取りする電線スクラップ

地元電気工事業者などから買取りする電線スクラップ

当社は創業当初より、メイン事業である金属資源のリサイクルを中心に、サーキュラーエコノミーの構築に取り組んできました。昨今では、ESGの取り組みに注目が集まっていますが、当社でも、ものづくりにおける資源循環を実現するために、原料メーカーや製造工場、精錬工場とリサイクル業者である当社でパートナーシップを結び、循環型サプライチェーンの構築を進めています。

従来のリサイクル業者は、製造工場などから発生した製造時に発生する材料ロスを引き取り、原料メーカーに選別し納入することのみを担当していました。しかし、近年は大手企業からの要請を受けて、メーカー各社がCO2排出量を削減する必要が出てきたため、製造工程自体を見直すニーズが出てきました。そこで当社は、CO2排出量の削減と製造コスト改善につながるプロセスの特許を取得し、それを活用したプロセスをめっき工場に提案しています。具体的には、プリント基板の銅めっきを行う工場向けの「特許を活用した銅のリサイクルにつながる提案(ダミー銅板におけるサーキュラーエコノミー)」や「めっき工場で使用する触媒工程の水洗水からパラジウムなどの貴金属を低コストで回収するリサイクル技術」の活用案が挙げられます。

めっき工場の工程から回収したパラジウム含有フィルター

めっき工場の工程から回収したパラジウム含有フィルター

貴金属を低コストでリサイクルできることで、環境に配慮できるだけでなく、お客さまにとっての経済的なメリットになるため、金属資源の購入コストを抑えたい企業でも導入されています。

再生金属を活用することは、南アフリカやロシアのレアメタルなどの紛争鉱物の使用量削減にもつながります。近年、紛争鉱物の禁止を謳う企業が増えてきましたが、実際には原料調達までトレーサビリティを追えていない企業も多いと聞きます。当社のリサイクルプロセスを採用いただくことは、環境への取り組みとしてだけでなく、社会への取り組みにもつながります。さらに、価格変動が激しいパラジウムやイリジウムなどの原料調達リスクを下げることができる点においても、メーカーのメリットになると考えています。

3. パートナー企業との連携により、循環型サプライチェーンを構築

ホテルで使用していた洋食器を研磨後、抗菌抗ウイルス効果のあるピンクゴールドメッキで加工

ホテルで使用していた洋食器を研磨後、抗菌抗ウイルス効果のあるピンクゴールドメッキで加工

花岡金属商会の社会の取り組みとして、小学生へのサーキュラーエコノミーの教育を兼ねた、社会見学プログラム「toki-mekki(ときめっき)」を進めていきます。

食器のまちと言われている新潟県燕市にある、取引先のめっき会社の再研磨再めっき加工に感銘を受けたことがきっかけです。

元々は閉鎖されたホテルで使用していたフォークなどの食器を、金属原料として買い取り、リサイクルして再度金属原料として流通させていただけでしたが、再研磨再めっき加工を活用し、何か社会貢献につながる活動ができないかと考えました。その結果、使用済みの洋食器を修理し再びホテルや飲食店で使ってもらうサービスを始めました。燕の熟練された職人さんの腕にかかれば長年使用してできた細かな傷も消え、再びめっき加工をすることで新品同様に生まれ変わります。しかも、銀めっきやピンクゴールドめっきには抗菌抗ウイルス効果もあります。また、素材である食器そのものを活かすことができるので、まさにSDGsの優等生だと考えています。

実際に、ホテルのスタッフに再研磨・再めっきした食器を見ていただいた際のびっくりした顔が忘れられません。食器専門のめっき業者だからこそできる技術と、リサイクル業者の弊社だからこそできるパートナーシップの形だと考えています。

再研磨・再めっきする前と後の食器再研磨・再めっきする前と後の食器

オンライン工場見学では、実際に家で使っているスプーンなどを協力めっき工場に送り、実際に研磨されている工程やめっきが施される様子を見て、ものを長く大切に使うことに対して、少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。オンライン上ではあるものの小学生と新潟県の職人との交流を通じて、お互いのモチベーションになればと、めっき工場の担当常務とも話しています。工場見学でアップサイクルした食器は、小学生から介護施設へ寄付してもらう予定です。その機会を通じて、オンラインで介護施設や高齢者施設の方との交流につながればと考えています。今後はこうした地域に根ざしたアクションを積極的に取り組んでいく予定です。

これまでは、再生資源の使用は製品の品質担保に対するリスクと考えられ、導入が進んできませんでした。しかし今や、世界的に環境配慮型の経営ができない企業は、逆にレピュテーションリスクを負う時代になっています。お客さまには、創業時から金属資源のリサイクルを専門に事業を運営している当社とともに企業の製造ロスやCO2削減、紛争鉱物の使用量削減といったESGの取り組みの向上へとつなげていただきたいです

製造業全体にとっても、地球温暖化をはじめとした社会課題へのアクションとして、サーキュラーエコノミーの推進が急務となっています。とはいえ、自社だけでできることは限られています。環境や社会における地球規模の課題を、花岡金属商会と共に手を組んで解決していけるよう、同業者含めたパートナーシップをさらに強化しつつ、新たなパートナーを集めていきたいと考えています。当社の技術を活用してサーキュラーエコノミーを実現されたい企業さまがいらっしゃいましたら、ぜひお問い合わせください。

4.まとめ

リサイクル金属の使用がリスクと考えられていた時代はもう終わりました。これからは、ものづくりにおける資源循環を実現するために、業界全体で金属をリサイクルし、再生金属を使用することが当たり前の世の中を作っていく必要があります。

当社は資源循環の花を咲かせるように、各分野のプロやお客さま、社員、地域のみなさまと手を組みながら、サステナブルな社会の実現に貢献していきます。

お問い合わせ先:株式会社花岡金属商会

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