なぜCO2排出量の見える化が必要なのか?CO2見える化・削減・報告クラウドサービス「アスエネ」とは?脱炭素を効率的に

CO2排出量の可視化への取り組みを検討する際、数多くのサービスを比較検討し、最適なものを選択するのが難しいかもしれません。

なぜCO2排出量をみえる化する必要があるのか、そして炭素排出を効率的に削減するためのアプローチとしてのアスエネに焦点を当て、その重要性と効果を掘り下げて説明します。

目次

  1. なぜCO2排出量の見える化が必要なのか

  2. CO2排出量を見える化する方法

  3. CO2見える化・削減・報告クラウドサービス「アスエネ」の特徴は?

  4. まとめ

1. なぜCO2排出量の見える化が必要なのか

地球温暖化と気候変動は、世界中で注目される重大な問題です。これに対応するため、企業や自治体は二酸化炭素(CO2)排出量の削減に力を入れています。2023年に開催された第28回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP28)では、化石燃料からの脱却という歴史的な方向性に初めて合意しました。この合意は、カーボンニュートラルへの取り組みが世界的に不可逆的な流れとなっていることを示しています。

このような動きの中で、CO2排出量の「見える化」が、企業や自治体にとってますます重要になりました。しかし、排出量の「見える化」が重要視されるのはなぜなのでしょうか? 削減目標を設定し、実際に排出量を減らすためには、まず今の排出量を正確に知る必要があります。

特に、企業価値を高めるため、また投資家からの要望に応えるためには、CO2排出を直接排出(Scope 1)、間接排出(Scope 2)、そしてサプライチェーンによる排出(Scope 3)まで詳細に見える化し、削減策を講じることが求められています。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)への対応や、国際機関「GHGプロトコルイニシアチブ」の基準に沿ったサプライチェーン排出量の開示は、企業や自治体が直面する新たな課題です。

このような背景の下、CO2排出量の「見える化」は、地球規模での環境問題に対処する第一歩となります。企業や自治体が自らの責任を認識し、具体的な行動に移すためにこの取り組みが欠かせません。

  • Scope1・Scope2

Scope1は燃料燃焼・工業プロセスによる直接排出、Scope2は他社から供給された電気・熱・蒸気などの使用による間接排出となり、事業所単体での排出量です。

  • Scope3

環境省ではScope3(サプライチェーンによる排出)を15のカテゴリに分類しています。

複雑かつ多岐に渡るCO2排出量を、企業や自治体が「見える化」する必要があります。

2. CO2排出量を見える化する方法

CO2排出量の「見える化」への取り組み方法は、企業や自治体にとって大きな課題です。CO排出量の見える化に取り組む場合、その方法は大きく分けて2つあります。

①エクセルなどの表計算ソフトを使って算定する

長所:無料

短所:初期計算式の設定やデータ入力などに手間がかかる「エクセル」を利用する

エクセル上でのCO2排出量計算は初期設定として計算式を組み込む必要があります。複数の排出係数を使い分ける必要があり、正確な計算式を組み込んだエクセルシートを完成させるまでにはかなりの手間がかかります。また、算出のもととなるデータは手入力です。そのため、CO2排出量見える化システムを利用した算定方法と比較するとどうしても時間がかかってしまいます。

また手入力は完全にミスを防ぐことはできません。確認作業にも手間、時間を割く必要が出てくることも予想されます。

②自動で計算をしてくれる、CO2排出量の見える化サービス/システム

長所:少ない人員と業務工数で効率的に取り組むことができる

短所:費用

多くの見える化サービス/システムは、請求書やレシートをアップロードすることで自動的に排出量を算定することができます。そのためエクセル算定で負担になっていた、データを手入力する手間を省くことができます。排出量を各部門ごとに見える化できたり、Scope1・2・3ごとに見える化することができるため(サービスごとに異なる場合あり)、削減する部門の判断や進捗の管理を効率的に行うことができます。エクセル算定に比べ、効率的に見える化ができる分、費用がかかります。

これらの特徴を踏まえて、自社のCO2排出量の見える化/削減に最適な方法を一度検討してみてはいかがでしょうか。

3. CO2見える化・削減・報告クラウドサービス「アスエネ」の特徴は?

CO2排出量の見える化サービス/システムを利用する場合、さまざまな企業から、サービス提供されているため、選択に困ることがあるのではないでしょうか。

ここでは、CO2排出量見える化サービス/システムのひとつである、アスエネ(旧:アスゼロ)をご紹介します。

アスエネ(旧:アスゼロ)は、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスです。脱炭素経営を支援する、ワンストップソリューションを提供しています。温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3のサプライチェーン全体の報告・情報開示を支援します。

その導入企業は、業界リーダー企業をはじめ4,000社を超えています。

欧州電池規則やPCAF対応の機能実装、製造業界特化型の「Asuene Manufacturing」、建設業界特化型の「Asuene Construction」の提供など日々更新されるCO2排出量の見える化の国際ルールや環境イニシアチブに対応した機能に対応しています。

アスエネの主な特長

  • 請求書などをAI-OCRでスキャン、お客さまの業務工数を削減、カンタンにCO2見える化

  • SXコンサルティングの豊富な実績

  • GHGプロトコルに基づいた、各種イニシアチブ(CDP・TCFD・SBTなど)の報告支援

  • 製品別CFP*機能を利用した製品・サービス単位のCO2排出量の算定

  • CO2クレジットオフセット、クリーン電力調達などの脱炭素ワンストップソリューションの提供

  • GHG排出量算定の国際規格ISO14064-3の第三者検証により、システムの妥当性を保証済み

アスエネサービスサイト:https://earthene.com/asuzero

4. まとめ

2050年カーボンニュートラル達成に向けて、企業はCO2排出量の見える化、削減に取り組むことが必須です。この目標に向けた取り組み方法を設定することは企業や自治体にとっての大きな課題です。コスト、手間や工数など複合的に判断し、決めることが大切になってくるでしょう。

ぜひ、さまざまなCO2排出量の見える化する手段を比較検討してみてください。

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