脱炭素コンサル&カーボンニュートラルコンサルとは?
- 2024年06月27日
- その他
脱炭素コンサルやカーボンニュートラルのコンサルについて、わかりやすく解説します!脱炭素やカーボンニュートラルは、いまや企業の事業活動において欠かすことのできない要素です。とは言え、具体的になにから手を着けたらよいのか、迷っている企業も多いのではないでしょうか。
本記事では脱炭素&カーボンニュートラルの意味や意義、脱炭素&カーボンニュートラル経営について、脱炭素&カーボンニュートラルに関するコンサルの内容などについてご説明します。
目次
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脱炭素&カーボンニュートラルとは
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脱炭素&カーボンニュートラルのコンサルとは
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脱炭素&カーボンニュートラルに関するコンサル内容
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まとめ:コンサルを活用して脱炭素&カーボンニュートラルへ向けた具体策を実行しよう
1. 脱炭素&カーボンニュートラルとは
脱炭素&カーボンニュートラルは、地球温暖化を防ぐ重要な手段です。脱炭素&カーボンニュートラルについて解説します。
脱炭素とは
脱炭素とは、地球の気候温暖化の原因となる、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出をなくすことです。二酸化炭素など温室効果ガスの多くは、石油や石炭など化石燃料の燃焼から発生します。従って化石燃料の使用をやめることが、脱炭素の手段となります。かつては「低炭素」と言って化石燃料の使用を減らすことを目指していましたが、今では低炭素では不十分であり、炭素排出を限りなく0にする「脱炭素」でなければ行けないという認識が一般的です。
カーボンニュートラルとは
カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを指しています。すなわち温室効果ガスの排出量を0にするのではなく、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量から、植林や森林管理などによる吸収量を差し引いた量をゼロにすることで、実質的な排出量が0になる状態を目指すという考え方です。脱炭素が人為的な温室効果ガスの排出をなくすことであるのに対し、カーボンニュートラルは脱炭素を実現するための手段と言えます。
脱炭素&カーボンニュートラルの重要性
地球全体で問題となっている気候温暖化に対して、2015年にパリ協定が採択され、世界的な平均気温上昇を工業化以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力をすることが世界共通の目標となりました。そのために脱炭素を促進し、2050年にカーボンニュートラルの状態を実現しようと、世界各国が取り組みを開始しています。今や脱炭素&カーボンニュートラルは、地球全体の重要課題です。
2. 脱炭素&カーボンニュートラルのコンサルとは
企業には、脱炭素やカーボンニュートラルに配慮した事業運営が求められます。脱炭素経営やカーボンニュートラルのコンサルティングについて解説します。
脱炭素経営について
脱炭素経営とは、気候変動対策の視点を織り込んだ企業経営のことです。脱炭素やカーボンニュートラルを経営リスクの低減や成⾧のチャンスととらえ、経営上の重要課題として取り組むことによって、以下のようなメリットが得られます。
・環境に優しい先進的な企業というイメージや知名度の獲得
・光熱費や燃料費の削減
・社会に貢献する企業として社員のモチベーション向上、人材確保の優位性確保
・脱炭素への取組みを評価する融資や投資による資金調達
こうした背景から、脱炭素経営に取り組む企業が増えています。
出典:環境省「中小規模事業者向けの脱炭素経営導入ハンドブック」p4
脱炭素経営に向け必要なコンサル
脱炭素経営には、大きく分けると以下の6ステップが必要となります。
知る |
情報収集 |
カーボンニュートラルに関する動向を把握 |
方針検討 |
経営方針や経営理念を踏まえた方向性を決定 |
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測る |
CO2排出量算定 |
自社のCO2排出量を把握 |
削減ターゲット特定 |
主な排出源となっている活動や設備を把握 |
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減らす |
削減計画策定 |
自社のCO2排出の特徴を踏まえた計画を立案 |
削減対策実行 |
計画の実行と定期的な振り返り |
これらの取組みにあたっては、専門的な知識が必要となる場合があります。そのため、一部のステップまたは取組み全体にわたって、社外のコンサルタントによる支援を求めることが一般的です。
出典:環境省「中小規模事業者向けの脱炭素経営導入ハンドブック」p5
3. 脱炭素&カーボンニュートラルに関するコンサル内容
コンサルタントが提供するサービスにも、いろいろなメニューがあります。脱炭素やカーボンニュートラルに関するコンサル内容について解説します。
イニシアチブ対応
脱炭素やカーボンニュートラルへの取組みのひとつとして、国際的なイニシアチブへの対応があります。国際的なイニシアチブとは、気候変動に関する国際的に統一された情報開示基準のことで、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)、CDP(Carbon Disclosure Project)、SBT(Science Based Targets)など複数存在しています。脱炭素やカーボンニュートラルのコンサルティングにおいては、気候変動リスクと機会のシナリオ分析、炭素関連資産の特定と管理、上場企業における気候変動ガバナンスと戦略の強化などの支援が行われ、国際的なイニシアチブに即した情報開示が可能となります。
カーボンオフセット
カーボンオフセットとは、自社では削減が困難なCO2排出量を、自社以外が実施した温室効果ガス削減事業で創出された削減量(クレジット)によってオフセットする(埋め合わせる)仕組みです。オフセットに使われるクレジットにはJ-クレジットやグリーン電力証書などいろいろな種類がありますが、カーボンニュートラルのコンサルティングによって、企業のニーズに合った適切なクレジットの提案を受けることができます。
セミナー
企業が脱炭素やカーボンニュートラルへ取り組むにあたって必要な知識を学習するため、社外コンサルタントによるセミナーを受講したり、社内セミナーとして展開することができます。オンラインセミナーを開催しているコンサルタントもあり、脱炭素経営に関する最新情報やCO2排出量の算定方法など、幅広いテーマについて手軽に学ぶことが可能です。
出典:アスエネ「セミナー」
4. まとめ:コンサルを活用して脱炭素&カーボンニュートラルへ向けた具体策を実行しよう
脱炭素とは温室効果ガスを排出しないこと、カーボンニュートラルは温室効果ガスの実質的な排出量をゼロにすることを指し、いずれも気候変動対策として、企業経営に欠かせない視点となっています。脱炭素経営を行うためには、専門的な知識が求められることも少なくありません。そのため、社外のコンサルタントによる支援が有効です。
コンサルティングを活用して、脱炭素やカーボンニュートラルへ向けた経営計画を策定・実行して、脱炭素社会の実現へ貢献しましょう。