世界や日本の環境に関する日について解説〜持続可能な社会に向けて〜
- 2022年06月15日
- その他
世界や日本には様々な記念日が存在します。その中に環境に関する記念日も存在することをご存じですか。有名なのは「世界環境デー」ですが、他にも環境に関する日は多く存在します。地球環境や環境問題を考えるきっかけともなるため、環境に関する日を知ることはたいへん有意義です。
本記事では、世界や日本の環境に関する日を紹介し解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
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環境に関する世界的記念日を紹介
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日本の環境に関する日
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環境以外にも?持続可能な社会を目指す記念日をご紹介!
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環境に関する日をきっかけにできることは
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まとめ:持続可能な未来を築くために環境に関する日を知っておこう!
1. 環境に関する世界的記念日を紹介
環境記念日「世界環境デー」とは
「世界環境デー(World Environment Day)」とは、1972年6月5日にスウェーデンのストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念し、国連総会により定められたものです。日本でもこれを受けて「環境基本法」が制定されました。
世界環境デーが制定された背景
世界環境デーが制定された背景には、地球環境の悪化の深刻さが挙げられます。世界は生物多様性の破壊や気候変動、地球環境の汚染の深刻化という緊急事態に直面しています。世界環境デーをきっかけとして、個人でも企業でも地球環境に対してしっかりとした意識を持ち、地球を保護することを決意するための記念日です。
世界環境デーの目的
世界環境デーのテーマはその年により変わります。2021年の世界環境デーでは、アントニオ・グテーレス国連事務総長は「地球を癒やすグローバルな取り組み」として「生態系の回復に関する国連の10年」を呼びかけました。地球環境を回復するために政治的にも科学的にも産業的にも力を結集し、貢献していくことが望まれます。
出典:国際連合広報センター「6月5日は、世界環境デー」(2021.6.5)
世界環境デー以外の環境に関する日
世界環境デー以外で、国際的に定められている環境に関する記念日をいくつかご紹介します。
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【アースデイ】4月22日
アースディとは1970年に「地球に感謝する日」としてアメリカからはじまり、やがて世界中に広がりました。「地球に感謝し地球に良いことをしよう」という趣旨の記念日です。
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【SDGs週間(グローバル・ゴールズ・ウィーク)】9月22日から29日
国連総会の会期と併せて開催されるSDGs週間(グローバル・ゴールズ・ウィーク)は、Project Everyone、国連開発計画(UNDP)、国連財団(UNF)により制定されました。国連総会の1週間の会期中にSDGsに対しての推進や意識向上、普及を目的としています。
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【世界食糧デー】10月16日
世界食糧デーは、1981年に国連が世界の食料問題を考える日として制定しました。世界中の人々に食料を行きわたらせ、持続可能な食料の生産に向けて意識を高め、行動を起こすための記念日です。
出典:国連開発計画(UDNP)駐日代表事務所(9月22-29日はSDGs週間)(20189.18)
出典:国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所(10月16日 世界食料デー(World Food Day))
2. 日本の環境に関する日
日本の環境の日と環境月間
日本では、1993年の11月19日に環境基本法が制定されました。環境基本法は、環境保全のための取組みを広く国民に認識してもらうとともに、そのための活動を推進するものです。日本では世界環境デーのある6月の一ヶ月間を「環境月間」として全国で環境に関する様々なイベントが行われ、環境保全の重要性を呼びかけています。
以下に代表的な日本の環境に関する日をご紹介しましょう。
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みどりの日(5月4日)
自然に親しみその恩恵に感謝する、という趣旨のもと制定されました。
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クールアース・デー(7月7日)
2008年に北海道洞爺湖サミットが開催されたことを記念し制定されました。七夕である7月7日は地球の環境保全について考え、取り組もうという記念日です。
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3R推進月間(10月)
リユース・リサイクル・リデュース3Rの取り組みを普及するために、様々な行事が行われる推進月間です。
どのような取り組みがあるのか
環境月間中は各自治体で多様な行事が執り行われています。クールビズ、ウォームビズの推奨。省エネでエコなライフスタイルを実践する。SNSによる情報の発信。市内の駅にデジタルサイネージを設置し、環境月間に対しての周知を行う。
国や地方自治体、また企業や個人での取り組みなどが多く行われています。
3. 環境以外にも?持続可能な社会を目指す記念日をご紹介!
人権保護問題
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【国際女性デー】3月8日
女性のための人権活動はアメリカやロシア、ヨーロッパで古くから行われて来ました。1975年に国連によって国際女性デーが制定され、女性の地位向上のための取り組みや充実が図られています。
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【世界難民の日】6月20日
世界中に存在する難民問題を考えるために、国連によって制定されたのが世界難民デーです。紛争などで住む場所や家を追われた人々の多くは、難民にならざるを得ません。難民に対する理解を深め、協力や援助を世界中に呼びかける目的があります。
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【世界人権デー】12月10日
世界人権デーは、第二次世界大戦の残虐な行為が二度と繰りかえされることのないように、文化、宗教、政治的背景の異なる国々によって1948年の12月に国連総会で「世界人権宣言(UDHR)」として採択されたものです。人権宣言は30条あり、すべての人々の守られるべき権利について記されています。
出典:国際連合広報センター「世界人権宣言の歴史 ― 2018年は採択70周年 ―」(2018.4.10)
動物・自然保護問題
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【世界野生生物の日】3月3日
1973年3月のワシントン条約採択にともない、動物や植物に至るまでのすべての野生生物を保護するために、2013年に記念日として定められました。希少な野生生物の保護、種の保存に対してのルールを警鐘します。
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【世界海洋デー】6月8日
世界海洋デーは、多様な生命の源である海を保全するために、2008年の国連総会で制定されました。テーマは「私たちの海、私たちの責任」です。全ての生物にとってなくてはならない海の環境を保全すべく呼びかけを行います。
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【国際生物多様性の日】5月22日
「国際生物多様性の日」は国連が定めた記念日です。生物多様性に関するさまざまな問題や、保全のための普及活動イベントが世界中で行われます。
4. 環境に関する日をきっかけにできることは
SDGsの視点から環境記念日を考えよう
ビジネスにサステナブルな視点を取り入れることは、もはや常識となりつつあります。世界で制定された記念日を見ても、SDGs目標2の「飢餓を0に」や目標13の「気候変動に具体的な対策を」などに深くかかわるものが存在することがわかります。それらの記念日をきっかけとして、SDGsを学ぶことは大変重要と言えます。環境記念日を通してSDGsに関する知見を深めましょう。
身近に取り組めること
記念日を知ることで、自分たちの身近なところからできることを考えることが重要です。具体例を挙げると、3R推進月間にリサイクルに取り組む。世界食糧デーをきっかけに行う食品ロスをなくす努力や、社内で環境月間に取り組みを行うなど、できることは多くあるでしょう。
しかし、大切なことははじめた取り組みを持続することです。持続することで、些細な行動もやがて大きなうねりとなり、環境問題を大きく改善させる力となります。
5. まとめ:持続可能な未来を築くために環境に関する日を知っておこう!
今回は環境に関する様々な記念日について解説しました。環境に関する日を知ることは、環境問題を考えるための大きなきっかけとなるでしょう。知るだけではなく個人でも企業としても、何ができるのかを考えることが一番重要です。
環境記念日を機に、社内で環境問題に対しての意識を共有し、企業として持続可能な社会のために何ができるのかを、ぜひ考えてみてはいかがでしょうか?